本の感想とか.

john_n2003-08-07

よしもとばななさんの新刊、『デッドエンドの思い出』の5つ目のおはなしを読んだ。その名も『デッドエンドの思い出』。主人公の悲しい状況よりも、妹とのやりとりの方が、私にはぐっときた。涙がでた。私も、姉にこんなふうに思われていたらいいなと思った。いつまでも子供だと思っていた妹と、いつの間にか対等に話をし、励まされ、驚かされる。姉を知っているおとなは、しっかりしていて、落ち着いていると言うが、私の中の姉は、なんだか危なっかしくて、放っておけない感じがする。なので、なんだかんだと世話をやき、文句を言い、私がしっかりしなきゃと思う。でも、たぶん心の中では、信じているし、頼っている、憧れている部分もある、そして大好きで、誰より近い人間だと思っている。私は、姉がいてよかったと思うし、自分の家族が大好きで、そう思える自分も好きだ。本から話がそれてしまったが、そういうふうに家族についても考えさせられた。小さくも大きくも人はそれぞれ何かしら問題を抱えていて、はたからどう見えようが、それはその人にとっては大きな問題だったりする。でもふと周りを見回すと、ちっぽけに思えたりもする。逆に、大変だと周りに思われている問題が、実際本人にしてみると、大した事のない問題だったりするのだ。うまくまとめられないが、誰かと比べるのはくだらないことなのかも知れないが、私は幸せなんだなと思ったりする。そして、どんな環境でも、そこにいる本人が幸せだと思っていれば、そこは本当にいい場所なんだと思う。いや、いい場所になっていくのかも知れないし。うーん、感想になっているんだろうか?焦点ずれてないか?微妙。