「ER」第187回「初雪」FIRST SNOWFALL

john_n2004-05-18

今回は、すっごく良かった。感動した。
アビーの弟エリックの話は、お母さんとのエピソードの繰り返しを見ているようで、特に面白くはなかったんだけど、ER内での話しはほんとに久々にすばらしかった。
エリックを助けるため、アビーはネブラスカの空軍基地に向かう。カーターも後を追う予定だったけど、大雪のため足止めを食らい、ERに残る。ようやくエリックの居所を突き止め、面会に向かうがそこには母マギーも来ていた。マギーはもうすっかり落ち着いていて、躁鬱病の症状は出ていない様子。エリックは、自分が躁鬱病だと認めたくないらしい。それに、心配する姉を、自分を精神病だと決め付けていると思い込み辛くあたる。アビーのエリックを助けたい気持ちも、マギーに冷たくしてしまう気持ちもわからなくはないな。過酷な人生だなー。
疲れ果てたアビーにカーターから電話が。シカゴで足止めを食らっていると思っていたら、目の前にカーターが。粋なことするじゃない。なんか、昔のトレンディドラマみたい。でも、それにときめいちゃうんですけどね。カーターがすごく落ち着いていて優しくて、ほんと理想の彼ですね。


一方、大雪のため暇と思われたERに、交通事故で瀕死の親子3人が運ばれてくる。「酔っ払い運転のトラックが罪もない家族に突っ込む」今までも同じようなエピソードがあったので、これもまた繰り返しかな?と最初は思ったけれど、そんなことなかった。
息子二人をかばった母親は治療の甲斐なく亡くなる。息子二人も危ない状態。一人は脳死と診断され、もう一人は早急に心臓と肺の移植が必要な状態だった。事故の時その場を離れていた父親が駆けつけ、なんとか二人を救って欲しいと懇願するが、コーデイは脳死の息子から、もう一人への臓器移植を提案する。コーデイは、ネイサンに父親の説得を頼み、父親も説得に応じる。
手術が始まり、亡くなった母親のそばを離れられない父親。それに気付いたコーデイは、彼に話しかける。朝は一面銀世界で、みんなで一緒に遊べて幸せだったのに・・・と悲嘆にくれる父親。コーデイは彼を自分に重ねてしまい、グリーンのことを話し出す。彼が亡くなってから、まだ半年。気丈に振舞ってきたけれど、やはり彼のいない現実に都度打ちのめされる。でも、少しずつ時間が癒してくれ、いつか子供の目を見て、その中に光る何かを感じられるようになる、と。グリーンが亡くなってから、様子がおかしかったコーデイだったけれど、今回のことでだいぶ元に戻ったように思った。やはり無理して平静を装ってたんだな。どんなに辛くても、時間は止まらない。周りは何も変わらず動き出す。でも、その時間のお陰で少しずつ受け入れていけるようになるんだろうな。
ネイサンの病は進行していた。手の震えが止まらない。患者の女の子の耳に器具を押し込んでしまった。幸いケガはなかったものの、自分のしたことに苛立ち、ネイサンはERを立ち去ってしまう。
コーデイはそんなネイサンに、今日あなたは少年を助けたと言う。そして、傷を縫ったり体に管は入れるのは愚かな医者でもできるけれど、あなたにはすばらしい才能がある。それを活かせる道が必ずあるはず。と助言する。そして、外科のローテーションは落第だと告げる。
手の震えがとまったネイサンは、もう一度耳を見ていた女の子の元へ。付き添いの親は恐がって反対したけれど、冗談交じりにきちんと処置するネイサンに女の子も安心する。
コーデイがネイサンを手術室に連れて行き、移植手術の最後の仕上げをネイサンに任せる。移植された小さな心臓を、電気ショックで動かし、無事に手術は終了。またまた粋なことをするじゃないですか。ステキ過ぎ。ネイサンは、本当に才能があると思うので、このまま良い医者になってくれるといいのにな。


長々と書いちゃってすみませんでした。今回のエピソードは、本当に素晴らしかったのでなんか気合入っちゃいました。