「ER」第188回「独りぼっち」NEXT OF KIN

今回もアビーとエリックがほぼメイン。アビーは母マギーと弟エリックを連れてシカゴに戻ってくる。エリックを治したい一心で治療施設での治療を始めさせるが、エリックもマギーも気に入らないらしい。
結局、アビーがカーターに会いに行っているすきに、マギーがエリックを施設から連れ帰っていた。それに怒ったアビーは、マギーに言い寄るが、自分が同じ病だったことや母親であることを偉そうに語り、エリックを連れて帰ると言う。一方ホテルに移ったエリックは、アビーと話すことすらしない。おせっかいだの、姉さんは必要じゃないだのひどいことを言ってアビーを追い返した。このシーンはほんとに悲しかった。
今まで、躁鬱病と闘ってきて、エリックを守ってきて、これからだって彼らのためにいろいろ犠牲にしながらも助けていこうとしていたのに、それをおせっかいとか、必要ないだなんて冷たい言葉で突っぱねられたら、心底落胆する。アビーが熱くなってた部分は確かにある。でも今まで母親を見てきた分、少しでも早く治療して、治してあげたいと思うのだろう。この病気で苦しむのは本人ではなく周りの人間なのかもしれない、だから早く治したいと思ったのかもしれない。でも、アビーの取った行動は間違ってないと思うな。


ERでは、交通事故で運ばれてきた父娘を治療する。父親は重傷のため手術中に亡くなる。女の子だと思っていた子供は、実は男の子だった。彼は子供の頃から自分の性に疑問を持ち、女の子として生きてきたらしい。父親はその気持ちを尊重し、女の子として育てたが、母親は反対し、それが原因で離婚していた。インターンのプラットが担当し、母親には会いたくないという彼の意思を尊重し、母親には知らせずにいた。
プラットの兄レオンが仕事を解雇されたと泣きながらERに現れたため、プラットは抗議のため抜け出す。
その間に、カーターの指示で母親に連絡が行き、引き取りにやってくる。母親は男の子としてでないと再婚相手に認めてもらえないと、彼の髪の毛を切ってしまう。
プラットが帰ってきたときには、彼は帰るところだった。約束を破られ、これから男の子として生きていかなければならない怒りからか、プラットをずっとにらんでいた。


スーザンの担当した患者は、どうやら虐待を受けていると確信する。一緒にやってきたのはボーイフレンド。そして後から息子が駆けつけた。どうやら、犯人は息子らしい。あと3日で海軍に入隊するので、警察沙汰にはしたくないとの母親の訴えで、スーザンは入院させて虐待から回避させる方法を取った。


いろいろなケースの患者が次々と運ばれて、こちらはそれについて行くのがやっと。でも、それぞれの患者にそれぞれのドラマがある。そこもきちんと描かれていて、また感心させられた。
今回の監督は、ロマノ役の俳優さんがされていたそう。そんな才能もあるんだね。
次回は、最近どんどん荒んでるコバッチュがメインの話らしい。医学生のハーキンスとどうやらなんかあったっぽい。