「ER」第196回「虚偽」THE ADVOCATE

久しぶりだったせいか、いつもの45分が長く感じた。内容も濃かったからかな。


少し前から登場している市会議員ブライトがウィーバーに、ERの予算をだしに脅しとも取れる発言をし協力を求める。彼はゲイらしく職場のスタッフである恋人キースに梅毒の疑いがあるので内緒で治療しろと。ウィーバーは一度は断るものの、ERの予算のためキースにペニシリンを投与した。
その直後、キースはアナフィラキシーショックを起こし、治療の甲斐なく亡くなってしまう。やりきれない想いのウィーバー。きちんとカルテを確認し、違う薬を投与していればこんなことにはならなかったと。駆けつけたブライトに怒りをぶつけるが、真実を公にすればお互い傷つくことになると言われ、何も言えなくなってしまう。


カーターはアビーに渡そうとしていた指輪を祖母のミリセントに返そうとするが、もうそれはあなたの物だからと受け取ってもらえなかった。アビーの様子がおかしいことに気付き、指輪のことに気付いていたんだろ?とアビーに聞くカーター。アビーはカーターに嫌われたんじゃないかと思い込み、自分を変えようと努力しているけれど、でもそんな自分と一緒にいても悪いことが起こるばかりだと自分を責めてばかり。そんなアビーを見て、カーターはどうすればいいんだ?どうすればわかってくれる?とやりきれない気持ちでいっぱいのよう。そして、別れる二人。でもカーターが追いかけて自然と抱きしめあう。どうしてこうすんなりうまく行かないんだろう…。切ない…。


ロマノの腕の具合はほとんどと言って回復していない様子。ベッドを寝かせる時に腕を挟んでも気付かないほど。そんな自分に苛立ちながらも、一線から退くことを認めない。アンスポー部長と言い争いになり、診療部長の権限がウィーバーに移ることに。
怪我した腕の治療をエリザベスにしてもらっているときに、少し本音を語っていた。今まで自分に正直に生きてきた。そのことで人を傷つけたり泣かせたりもした。その報いがこれなのか?と。


コバッチュが自分の胸のうちを誰かに話しているシーンが所々で映し出される。医者という職業についての想いや、人を助けてもなんの感動も覚えない自分の今の状況など。セラピーにようやく行くようになったのかとホッとしたのだが、話している相手は娼婦。結局彼の心は癒えないまま、どんどん荒んでいくよう。早く何か突破口が開ければいいんだけど…。