『オール・アバウト・マイ・マザー』

オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]
これは、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した時から気にはなっていたんだけど、なかなか観る気分にならずようやく観ました。
なんでもっと早く観なかったんだろうって思った。ほんとすばらしくいい映画だった。一番印象的だったのは、色が鮮やかで綺麗なところ。壁紙、ソファ、棚の扉、食べ物や花。けっこう派手な色なんだけど、スペインの雰囲気とあいまって、全然くどくなくて、いやらしさもない。それがとにかく目に焼きついた。
物語は、一人息子を事故で失った母親が、別れた父親を探すために青春時代をすごした土地へ帰り、再び強く生きていくまでを描いたもの。そして、彼女の出会うさまざまな境遇の『女』も物語に深く関わっていく。
レンタルの期限がぎりぎりだったので、一回しか観れなかったんだけど、何回でも観たい気がする。感動したし、勇気付けられた。悲しいんだけど、でも生きてくんだって。
それと、初々しいペネロペ・クルスが出演してます。彼女を見るだけでもこの映画を観る価値はあるかも。ほんとキュート。でも、出てくる人みんなそれぞれ素敵で、かっこいい。完璧ではない人たちばかりなんだけど、人間的な魅力がある。これは女性のための映画だと思う。まじで強くレコメンドしますよ。男性はどういう風に思うのかもちょっと気になるな。
冒頭に『イヴの総て』というモノクロの映画が出てくるんだけど、ちょっと観てみたいと思った。
それから私、この映画と『セントラルステーション』がすごくかぶっているんだよね。たぶん全然違う話なんだけど。なんとなく。それも観たことがないので、そのうち観ようかと。