「ER」第203回「失われた友を求めて」THE LOST

コバッチュの悲報を受け、アビーの反対を振り切り再びコンゴへ戻るカーター。空港へ迎えに来たコバッチュの恋人ジリアンと情報収集にいろいろ飛び回る。反政府民兵軍マイマイ赤十字に提出した死亡者リストにコバッチュの名前があり、遺品としてコバッチュのIDカードが引き渡されていた。せめて遺体を収容したいと、赤十字の交渉チームにいるデビーという女性に接触する。現在のカーターの動きと平行して、カーターが去ってからのコバッチュの行動を振り返る。
コバッチュはカーターと別れてから、危険な診療所で移動が困難な二組の親子の治療を一緒に残ったパトリックと続けていた。いよいよマイマイ軍が攻めてきて、診療所を離れるが、コバッチュもマラリアにかかりもうろうとしていた。一組の父息子は、コバッチュ(白人)といるところをマイマイに見られたら殺されてしまうと、逃げてしまう。もう一組の母娘は、コバッチュを神の人だと慕い離れずにいた。戦闘が落ち着いた様子なので、再び診療所に戻るコバッチュたちだったが、マイマイは隠れており、取り囲まれてしまう。他にもそばにいた白人や黒人も次々と殺され、一緒にいた母親は乱暴される。最後にコバッチュだけになったとき、彼は空や木々の美しさを目にし、彼の国の言葉(クロアチア)で無心に神に祈りを捧げ始める。それを見たマイマイの兵士たちは彼の首にかかったクロスのペンダントを目にし、神の人だと称え彼を生かす。この時首に掛かっていたペンダントは、一緒に逃げてきた母親からもらった物だった。
奇跡のような話だけれど、コバッチュが生きていてくれてよかった。彼は家族を内戦で亡くし、神はいないと思ったと言っていたけど、自分の命は神に救ってもらった。私は信仰はないけれど、何かにすがりたい気持ちや信じたい気持ちは分かるような気がする。次回からは、通常のERでのストーリーになるはず。今シーズンは面白くなるかな?
カーターとコバッチュは再会し、コバッチュはアメリカに搬送される。カーターは残るつもりらしい。